2020年10月1日放送
新居浜駅 (愛媛県)
あかがねの駅前
- JR予讃線 新居浜駅
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愛媛県新居浜市、JR予讃線の新居浜駅。松山駅から特急で東へ1時間弱、北の瀬戸内海側は四国屈指の工業地帯です。
- 今週の一句
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昼の虫すだいてゐたる祭あと
まどか - 駅前の太鼓台
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駅前の右手に「あかがねミュージアム」があります。10月にある太鼓祭りの主役、太鼓台が飾られていました。4面の飾り幕は、春夏秋冬を表しています。祭の起源は千年前とも言われ、近代に入って北にある別子銅山が繁栄すると、太鼓台が豪華になりました。ミュージアム名の「あかがね」は、銅のことです。
- 石積みの観覧席と太鼓台
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駅前から鉱山の跡へ向かう途中に、銅山の記念館があります。住友家が海抜1300メートルの山頂近くから採掘を始め、海面下1000メートルまで掘り進めました。1973年に閉山となり、社宅は公園に変わりました。一角に、銅山関係者が石を積んだ観覧席があります。ここで、祭りの山場「かきくらべ」が楽しめます。太鼓台は重さが約2.5トンで、車輪を付けて引きますが、それを外して150人で担ぐのが「かきくらべ」です。
- 日暮別邸記念館
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街を見渡すことができる丘に、日暮別邸記念館があります。この別邸は瀬戸内海の島で銅製錬を開始した明治時代に、住友家の別邸として建てられました。現在の場所に移築され、平成30年11月から「日暮別邸記念館」として一般公開され、精錬所の煙害問題を追及した先人の歴史が展示されています。