2020年9月3日放送

草津駅 (滋賀県)

宿場と銘菓の駅前

JR東海道本線など 草津駅

滋賀県草津市、JR東海道本線などの草津駅。京都駅から新快速の電車で20分です。東海道本線は琵琶湖線とも呼ばれます。

今週の一句

秋高し旅の途中の姥が餅
まどか

52番目の宿場町

東口の駅前に、「草津宿」の石碑が立っています。草津は東海道で、江戸の日本橋から数えて52番目の宿場町。南へ歩くと、道標もあります。右から旧東海道、左から旧中山道が合流します。近くに草津宿本陣跡も残っています。第14代将軍に嫁ぐため、江戸へ向かう和宮内親王も立ち寄りました。

旅の楽しみの一つ

宿場の名物を、駅前でみつけました。もち米を餡で包んだ「姥が餅」です。白餡と山芋の練り切りがのっています。近江源氏の佐々木氏が織田信長に敗れたとき、ひ孫の行く末を託した乳母が草津へのがれ、養育費のためにつくって売ったのが始まりで、姥が餅の名が付きます。以来、街道をゆく旅人が口にして疲れを癒しました。

うばがもちのモチーフ

番組で登場した駅前の「うばがもちや」の店内に、江戸時代からの看板が飾ってありました。本店は、国道1号線沿いにあり、宿場そばの隣りです。店内が繋がっていて、姥が餅とお抹茶のセットも食べることができます。姥が餅は乳母が幼い子どもに授けたお乳をイメージしてつくられたお餅です。いまは地元の小学生が手作り体験をしているそうです。