2020年8月13日放送

行田市駅 (埼玉県)

足袋蔵の残る駅前

秩父鉄道秩父本線

埼玉県行田市、秩父鉄道秩父本線の行田市駅。県の北東部にあり、鉄道は西の秩父山系と結んでいます。

今週の一句

旅人の蔵から蔵へ夏つばめ
まどか

秀吉に挑んだ名城

南口の駅前から、20分ほど歩くと、城跡の公園があります。室町時代に成田氏が築城した忍城です。10倍を超える豊臣秀吉の軍勢を相手に城を守った歴史は、和田竜の小説『のぼうの城』で知られます。

足袋作りの歴史

街を歩くと、かつて足袋を納めた蔵が、随所でみられます。行田の足袋は、貴重な文化財を守る日本遺産に指定され、蔵はおよそ80残り、観光客をもてなす店にも使われています。蔵の一つは博物館で、使われていたミシンや道具が保存されています。

憩いの場になった文化財

忍城の外堀の沼を利用して整備された水城公園。市民の憩いの場として親しまれ、浮き釣りも楽しむことができます。園内には行田の足袋産業を支えてきた旧忍町信用組合の建物が移築改装され、大正時代の建築と行田の食材を楽しめるカフェになっています。