2020年7月23日放送

五条駅 (京都府)

悪王子(あくおうじ)と天使さんの駅前

京都市地下鉄烏丸線 五条駅前

京都市下京区、市営地下鉄烏丸線の五条駅。京都駅から北へ一つ目で、北側の改札口から地上へ上がると烏丸五条の交差点です。

今週の一句

天使突抜ふつと消えたる夏の蝶
まどか

珍しい都の地名

東へいくと、源義経が武蔵坊弁慶を打ち負かした、という話が残る、五条大橋があります。駅の周りに珍しい地名がいくつも残っています。例えば、交差点の北側は悪王子町。あの八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した須佐之男命(すさのおのみこと)を祀った社があった地で、「悪」は強い力を表します。

義経と弁慶の出会いの地

駅前から西へ歩くと、天使突抜(てんしつきぬけ)という名の町もあります。近くに薬の神様、少彦名命を祀った五條天神宮があり、命は「天使」とも呼ばれました。その天神宮の境内を突き抜ける道を豊臣秀吉がつくらせて、天使突抜の名が生まれたそうです。義経と家来たちの物語『義経記』では、義経と弁慶が初めて出会ったのはこの境内で、翌日に神宮の北の通りで弁慶が待ち伏せした、とあります。

悪王子と天使突抜

今回、悪王子や天使突抜の地名について、京都地名研究会の小西宏之さんにお話を聞くことができました。下京図書館で古地図を見ながら、悪王子の地名に関連して「中世祇園会御旅所3ヵ所仮説」までお話が広がり、地名の物語をいくつも聞くことができました。

カフェギャラリー・ときじく

番組でインタビューに答えていただいたのが、「カフェギャラリー・ときじく」の守田雪子さんです。お店は松原京極商店街の文化的拠点やコミュニティの中心地を目指して作られたそうです。個展もできるギャラリーで、撮影の日は友禅の古典柄がデザインされたバッグが並んでいました。五條天神宮からも近く、カフェやカレーなどもあります。