2020年2月20日放送

森宮野原駅 (長野県)

願いを繋ぐ駅前

JR 飯山線/森宮野原駅

長野県栄村、JR飯山線の森宮野原駅。栄村は長野県の北東部にあり、飯山線は長野市から豪雪地域を走っています。1945年2月、森宮野原駅は7メートル85センチの積雪に埋まり、国内の鉄道の駅の最高積雪地点になっています。

今週の一句

降る雪にどんどの炎立ち上がる
まどか

小さな村が揺れた

駅前の一角に、震災復興祈念館がありました。2011年3月12日、東日本大震災の翌日に、栄村で震度6強の地震が起きました。全国から支援の手が差し伸べられ、生まれた交流の場が、復興記念館です。震災後から仮設の建物で営業を続けてきた店も、駅前にあります。近隣の人々にとっては何よりの店です。

野沢温泉の道祖神祭り

伝統の「道祖神祭り」は、地域の絆を感じ合う、大切な祭です。駅前から南西へ20キロ、今年も1月半ばにありました。門松やしめ飾りなどを祭りの最後に焼きます。このどんど焼きで焼いた餅を食べると、1年間、病気にならないとされています。

日本三大火祭り

野沢温泉の道祖神祭は、日本三大火祭りの一つで、激しい火の攻防戦ばかりに注目されがちですが、厄払いや良縁、子供の健やかな健康を祈る神事です。燃え上がる炎を見ながら、村人たちは涙を流し、無事に祭りを終えられたことを称え合います。