2019年11月21日放送

軽井沢駅 (長野県)

古き佳き別荘地の駅前

JR北陸新幹線など 軽井沢駅

長野県軽井沢町、JR北陸新幹線の軽井沢駅。東京駅から新幹線で約70分。接続するしなの鉄道は旧軽井沢駅舎を利用して、JR信越本線の一部を引き継いでいます。

今週の一句

旧軽の雨に且つ散る紅葉かな
まどか

明治時代からの避暑地

駅前から北へ車で10分ほどいくと、古き佳き別荘地が広がっています。いわゆる「旧軽井沢」の地域です。石畳の道の落ち葉が静けさを感じさせます。明治時代、外国人の宣教師が避暑に訪れ、冷涼で澄んだ空気が「天然の療養所」だと感動しました。宣教師の仲間や友人に軽井沢を紹介し、2年後には150人もの外国人が避暑に訪れたそうです。

家具を彩る木彫りの彫刻

旧軽井沢の銀座通りに、そうした外国人の訪問が招いたものがあります。木彫りの軽井沢彫です。別荘を構えた外国人たちが使う家具を彩るために、栃木県の日光彫の職人らが移ってきて、彫刻を施したのが始まりのようです。

軽井沢彫「シバザキ」

番組に登場した軽井沢彫「シバザキ」の柴崎雅寿さんは、「桜が一番人気があって、代表的な図柄として根付いていった」と話していました。そして全国から集まる外国人宣教師たちは、軽井沢で利用する家具以外にも軽井沢彫の工芸品を持ち帰りました。何十年も前の軽井沢彫の写真立てが九州の熊本で見つかったこともあるそうです。