2019年6月13日放送

観音寺駅 (香川県)

銭形砂絵の駅前

JR予讃線 観音寺駅

香川県観音寺市、JR予讃線の観音寺駅。高松から松山へ向かって50キロ余り、岡山発の特急も停まります。

今週の一句

海を見に束の間逸れし遍路かな
まどか

琴弾八幡宮と2つの霊場

駅前から北へ15分ほど歩くと、琴弾八幡宮があります。四国八十八ヶ所巡りの68番目の札所でしたが、のちに境内にできた寺も札所となって、ふたつの札所がある珍しい霊場です。

不思議な砂絵

近くの展望台から海の方を眺めると、不思議なものが見えました。大きな楕円形の砂の囲いの中に、縦横に「寛永通宝」とあります。江戸時代の貨幣を象った砂絵です。観音寺を治めた藩主へ捧げるために、地元の人々が造ったのが始まり、とも言われます。砂絵は風などで形が変わるため、春と秋の年2回、化粧直しされます。人の背よりも高く積んだ砂の上で、ボランティアの人たちが輪郭を整えていきます。

砂絵の化粧直しと茶会

砂絵の化粧直しは、希望すれば誰でも参加ができます。スコップは準備されているので、手ぶらでの参加も歓迎しています。春の化粧直しでは、近くの休憩所で茶会が開催されていました。この茶会は、砂絵の化粧直しに合わせており、ボランティアの人々は抹茶のお接待を満開のツツジを見ながら楽しんでいました。