2018年11月29日放送

水道橋駅 (東京都)

江戸の水の駅前

JR中央本線など 水道橋駅

中央・総武線の各駅停車が停まるJRの駅と都営地下鉄三田線の駅が、神田川を挟んで南北にあります。近くには中学や高校、大学や専門学校の校舎が集まり、朝から晩まで、生徒や学生たちの姿が続きます。

今週の一句

水の秋風音澄んできたりけり
まどか

水道橋の名の由来

東口の駅前に神田川が流れ、架かっている橋が「水道橋」で、川沿いを下流のほうへ150メートルほどいくと、神田上水懸樋跡(かけひあと)の石碑があります。懸樋(かけひ)とは、川の上を渡した水道管のことで、これが由来となって、駅前の橋が水道橋(すいどうばし)と呼ばれます。

小石川後楽園

駅の北西に、神田上水を利用して造られた小石川後楽園もあります。水戸藩の上屋敷に、徳川光圀が完成させた庭園です。自由に旅することが許さなかった江戸時代、光圀は、庶民にも庭園を開放し、楽しみを与えました。いまも都心に残る緑に誘われて、多くの人が訪れます。

東京都水道歴史館

神田上水や玉川上水などの江戸上水から、近代以降、現在に至るまでの水道の技術・設備に関わる実物資料や再現模型、映像資料などを展示している施設。