2017年6月22日放送

宇都宮駅(栃木県)

餃子が香る駅前

JR東北本線 宇都宮駅

栃木県、JR東北本線の宇都宮駅。1日3万人以上のビジネスマンや観光客らが利用する、北関東を代表する駅となっている。

今週の一句

夏盛ん餃子の皿を積み上げて
まどか

にぎわう駅前界隈の餃子屋

駅の西口を降りると、漂ってくる食欲をさそう匂い。名物の宇都宮餃子。現在、駅前の界隈だけでも、40店以上がある。お昼どきにはどこも長蛇の列で、全国から味わいに来るお客さんもいる。

今に受け継がれる昔と変わらぬ味

戦後、中国の満州から引き揚げてきた人が、空襲で焼けた地域の復興のためにと始めた一軒のお店が宇都宮餃子のはじまり。栄養たっぷりの餃子を少しでも多くの人たちに食べてもらいたい。野菜中心の風味豊かな味わいは、今に至るまで変わっていない。

大谷石で作られた教会

宇都宮市の中心部に位置する松が峰教会は、大谷石で作られた聖堂。戦時中の空襲により罹災するも復元され、その美観は北関東の都市・宇都宮が歩んだもうひとつの歴史を訪れる人たちに教えてくれる。

宇都宮二荒山神社

餃子を楽しんだあとは、中心街に建つ宇都宮二荒山神社へ。江戸時代の俳人・与謝蕪村も句に詠んだという静謐な境内の趣きが、旅の疲れを癒してくれる。