2017年5月11日放送

上尾駅(埼玉県)

農業とともに生きてきた駅前

JR東日本 高崎線

上尾駅は一日に4万人以上の人々が利用する、県内有数のベッドタウンの玄関口。いまは、上野東京ラインや湘南新宿ラインで品川や横浜などと結ばれています。開業は明治16年(1883年)、いまの高崎線の開業とともに誕生しました。1960年代、高度成長に合わせて人口が急増。かつては、広大な畑が広がる農業の町でした。

今週の一句

にぎやかに市畳まるる薄暑かな
まどか

氷川鍬神社

東口駅前に江戸時代からの神社があります。駅が開業した当時は、境内の一部が駅と中山道を結ぶ道でした。この神社では、五穀守護の神様が祀られています。上尾の地名の由来は、神様に献納する稲穂『あげ穂』から転じたと伝えられています。

上尾市農産物直売所

西口駅前で40年続く野菜の直売所には、周辺の農家の人たちが毎朝、とれたての野菜を届けてくれます。今は9軒の農家が、4班に分かれ4日ごとにお店を出しています。買い物客たちとの何気ない会話に温もりを感じられます。

野菜の絵

農産物直売所の壁面には、地元の中学生たちが描いた野菜の絵が飾られています。駅前の再開発で立ち退きの危機にありましたが、長年のお客さんたちの願いで継続することができました。絵は、リニューアルした際に飾られました。

あげお朝市

若い人に地元野菜の魅力を知ってもらうと、毎月第四土曜日の午前に上尾駅改札前の自由通路で「あげお朝市」をはじめました。農家の人から調理法などのアドバイスを聞くことができます。5月20日土曜日には夕市も行われます。