大会ハイライト動画
ハイライト

各区ハイライト
第8区 伊勢路の最終章 19.7km

早大アンカー・平賀(2年)が、淡々とトップをひた走る。はじめの5kmは14分30秒で入った。2位駒大・井上(3年)は5kmを14分52秒。その差は、大きく開いていく。 後方では、東海大・村澤(2年)と山梨学大・高瀬(4年)がハイペースで並走。4km過ぎで8位城西大をかわす。そしてその後ろには、22秒差で日大・ベンジャミン(2年)も追走する。5kmの通過タイムは、14分15秒だ。 7km過ぎ、日大・ベンジャミンは東海大・村澤までもあっさりかわし、8位に浮上。さらに前を捕らえそうなものすごい勢いだ。

ゴールまで7.9kmの渡会橋、トップ早大は総合タイムの記録更新を予感させるペース。2位の駒大・井上は、2分5秒程度の差で通過。3位の東洋大・大津(4年)は、3分の遅れだ。4位には明大・小林(4年)が6分5秒差で、5位には日体大・服部(1年)が6分30秒差。 日体大のすぐ後ろには中大、そしてその45秒後ろには日大・ベンジャミンが迫ってきている。東海大・村澤もベンジャミンをも必死に追う。シード権争いは混とんとしてきた。

ペースはやや落ちたものの比較的余裕の表情で、早大・平賀が伊勢神宮・大鳥居をくぐる。大観衆、そしてチームメイトが迎える中、早大・平賀が笑顔でゴールテープを切った。15年ぶり5回目の伊勢路制覇。タイムは5時間13分2秒と駒大の持っていた総合タイムの記録を1分以上も更新した。2位は駒大が堅持。東洋大はやや悔しい3位となった。

一方のシード権争い。残り4km手前、日大・ベンジャミンが、ついに6位中大を捕らえ一気にシード権圏内に入った。残り3.5km、東海大・村澤も中大を捕らえ、ベンジャミンに抜かれた6位日体大も目の前に迫る。そして、4位でゴールしたのはなんと日大・ベンジャミン。7人抜きの快走。さらに続いたのは東海大・村澤、9位からの逆転でシード権を獲得した。最後のシード権6位に飛び込んだのは明大だ。残念ながらシード落ちの7位となったのは日体大、その差わずか3秒の大接戦だった。

出雲・全日本と制し、これでいよいよ大学駅伝三冠に向かう準備が整った早稲田。 新たな早大黄金期到来を予感させる優勝で、伊勢路の幕は閉じた。
第7区 シード権争いも熾烈 最後の差し合い松阪 11.9km

早大・前田(2年)が東洋大・渡邊(2年)との差を徐々に開いていく。4km手前で30秒程度の差がつき完全に独走態勢に。三冠を目指す早大の二冠目が見えてきたか!?
東洋大・渡邊はペースが上がらず5kmを過ぎ、早大との差は2分に。むしろ3位の駒大・飯田(4年)が近付いてくる。
後続では、最終区に村澤、ベンジャミンとスーパーエースを残す東海大、日大が逆転シード権獲得にむけ、望みを残す走りを見せる。
9km手前、駒大・飯田がついに東洋大を捕らえる。2位に浮上だ。早大vs東洋大の2強対決は、ここで決着がついたか!?
10km過ぎ、早大・前田も苦しい表情を見せるが、きっちりとトップでアンカーに襷をつないだ。2位には、その差1分22秒に縮めた駒大が続く。3位にはようやく東洋大が、早大との差は、実に2分9秒という大きなものとなった。
4位は明大が堅持。5位は日体大を逆転して中大が。シード権争いは、ここにきて再び熾烈に6位日体大、7位帝京大が僅差でアンカー勝負に。
東海大アンカー・村澤(2年)は9位で、日大アンカー・ベンジャミン(2年)は11位で、襷を受け継いだ。さあ、両者はどこまで追い上げるか?
第6区 優勝への鍵を握る 曽原 12.3km

早大・猪俣(4年)が東洋大・田中(3年)を徐々に徐々に突き放していく。猪俣は3kmを8分41秒。4年にして大学駅伝初出場という、うれしいデビューを果たす。田中も地元出身だけに簡単に差をつけられたくない。
5km、1位と2位の差は約19秒に開いた。
一方、シード権争いには変化が。7位で襷を受けた日体大・早川(2年)が帝京大を一気に逆転。5kmを14分30秒の走りで6位に順位を上げた。
8km、早大・猪俣のペースがやや落ちてきた。後ろからは、東洋大・田中がひたひたと忍び寄る。
6区で9年連続区間賞の駒大は、1年生窪田。連続区間賞の更新もあり得るかという走りをみせ、3位を堅持。1~2年生中心の若いチームらしい元気さを見せる。
10km手前、1位と2位の差は6秒程度まで縮むが、東洋大・田中がここにきてペースダウン。再び差が開き始めた。
残り1km、早大・猪俣がラストスパートをみせ第6中継点へ。東洋大は早大と13秒の差で、襷をつなぐ。3位にはトップと1分50秒差で駒大が続く。
4位には明大、5位には日体大が、中大を抜いて順位アップ。シード権争いの6位中大と7位帝京大との差は42秒差だ。
第5区 中盤の勝負どころ 粘りの津 11.6km

予想された2強による、トップの並走が始まった。
早大は志方(1年)、東洋大は双子の弟である設楽悠太(1年)。ルーキー同士の対決だ。志方が仕掛けようとする雰囲気を見せるが、設楽悠太も飛び出しを許さない。5kmを14分24秒で通過した。8kmを過ぎても、並走は変わらない。
9km手前、下り坂を利用して東洋大・設楽悠が初めて仕掛ける。しかし今度は、早大・志方が食らいつき、決して差を開かせない。
後続は3位駒大・4位明大。シード権争いは5位中大・6位帝京大・7位日体大とあまり差はなく混戦だ。
残り1kmを切った登り坂で、一気に早大がスパート。結局東洋大に10秒の差をつけ、第5中継点に。
3位の駒大は、トップから1分55秒と差が開いた。4位は明大・5位は中大。
シード権争いの6位には帝京大・7位には日体大。その差は25秒だ。
激しい並走の末、トップで襷をつないだ早大・志方は、最終的に区間新記録。1年生でありながら、その能力の高さを十分に示した。
第4区 もう一つのエース区間 勝負半ばの分岐点鈴鹿 14.0km

1.5km早大・佐々木(2年)が、佐久長聖高の同級生、駒大・千葉(2年)に早くも追いつく。1位東洋大・川上(3年)を追って、激しい並走を見せる。3km過ぎ1位と2位の差は約18秒に。さらに5km過ぎ、10秒程度の距離に縮む。 5.3km、早大・佐々木が駒大・千葉を振り切る。7km、東洋大・早大・駒大の差をほぼ等間隔に。
4位には1位から1分以上の差をつけられて、明大・菊地(2年)が単独で走る。後続はさらに30秒以上の差がついた。
厳しい坂のアップダウンのある8km付近、ついに東洋大と早大の差は4秒に。シード圏内の6位には日体大・野口(4年)が上昇してきた。7位には中大が続く。ディフェンディングチャンピオン日大は、シード権すら危ない展開に。
11km、ついに早大が東洋大に並ぶ。そして、佐々木が抜け出そうとするが、川上も必死に食らいつく。残り2kmをきり、佐々木が一気にギアを切り替え単独トップに。
第4中継点ラストスパートを見せる佐々木に、それを上回る勢いで東洋大・川上が迫る。結局、ほとんど並ぶ形で第5区のランナーへ襷リレー。
3位にはトップと38秒差で駒大、4位明大、5位帝京大、そして6位には10位から4位アップの日体大・野口が飛び込む。7位にはわずかの差で中大が続いた。
16位奈良産業大、17位日本文理大がぎりぎりで、繰り上げスタートを逃れる中、新たに9校が自校の襷をつなげず。悔しい思いを残した。
第3区 速さ勝負の最短区間 攻めの四日市 9.5km

4km過ぎトップを行く東洋大・本田(4年)。1kmを3分をやや切るペース。2位に早大・八木(3年)そして駒大・油布(1年)。2人で1位を追走する。その差は19秒とやや縮んだ。
7km手前、1位と2位の差がやや開く中、駒大・油布が仕掛ける。しかし、早大・八木が意地を見せ抜き返す。熾烈な2位争いだ。
独走する東洋大・本田の顔も歪んできた。八木をかわした油布との差は、だんだん縮まっていく。
第3中継点、歪んでいた表情を笑顔に戻し、東洋大・本田が襷を川上(3年)に託す。2位には23秒差で駒大・油布が健闘の走り。3位にはトップから31秒差で早大・八木が。
4位は明大、5位は日大。6位以下は帝京大、国士大とシード入りへ逆転をうかがう。
東北福祉大と広島大が、繰り上げスタート寸前で中継点に飛びこむ。自校の襷をなんとかつなぐ。長崎国際大は、惜しくも繰り上げスタートとなってしまった。
3区もまた区間記録が誕生した。駒大のルーキー油布が27分02秒という記録を打ち立て17年ぶりに記録を更新した。
第2区 二度の川越え 花のエース区間 13.2km

東洋大・柏原(3年)が、2km過ぎで早くも後続との差を20秒以上に。早大のルーキー・大迫(1年)も、遅れを取り戻すべく、順位を上げる。
柏原の3km通過は、8分31秒。大迫は2位集団に追いつき食らいつく。
長島スポーツランド前で、柏原と後続の差は、42秒程度。第2集団は早大・大迫だ。さらに後方では、山梨学大・コスマス(3年)がぐんぐんと順位を上げる。
柏原のペースが上がらない中、大迫が早大OB竹澤健介の区間記録に迫る勢いで、差がどんどん詰めていく。8km過ぎその差は32秒程度に。3位には日大・堂本(3年)。必死に大迫を追いかける。
10km、「追いついてきてるぞ!」沿道からの声に、柏原はギアを切り替えた様子。差は約30秒とほとんど縮まらなくなる。11km地点で東洋大と早大の差は29秒。12km地点31秒。
苦しそうな表情ながら、東洋大・柏原が1位で3区に襷を継ぐ。2位には25秒差で、早大・大迫がラストスパートを見せた。1区9位からのジャンプアップだ。3位駒大、4位明大、5位日大、そして6位に山梨学大・コスマスが飛び込んだ。最後尾は長崎国際大学、10分差という繰り上げスタートをなんとかクリアし、3区へ自校の襷をつないだ またこの区間、明大・鎧坂(3年)が7人抜きの激走で37分38秒の区間新記録を達成した。
第1区 伊勢路への幕開け 14.6km

106.8km先のゴール伊勢神宮へ向かって、熱田神宮前を26チームが一斉にスタート。
1km、早くも第1グループと第2グループに分かれる。引っ張るのは関東インカレ5000mに勝った国士大・藤本(3年)。箱根駅伝出場を逃し、今季最後のビッグレースとなるこの全日本で意地を見せるか?有力校の中では、中大・大石(4年)が先頭集団についていけない。明大なども徐々に遅れていく。
5kmを14分10秒、なかなか早いペースを9校の第1集団が作る。東海大・早川(2年)が先頭に立ち、早大・矢澤(3年)も背後からトップの座をうかがう。2強の一角、東洋大1年、双子の兄・設楽啓太(1年)の姿も見える。 8km過ぎ、相変わらず国士大・藤本が引っ張る中、日体大・駒大・第一工大などが遅れていく。
9km、先頭集団は完全に6校に。そして東海大・早川が抜け出そうとするが、東洋大・設楽啓と京産大・三岡(4年)が食らいつく。三冠を狙う早大・矢澤は付いていくことが出来ない。
11km過ぎ、東海大・東洋大・京産大の三つ巴状態に。そして東洋大・ルーキー設楽啓が、二人を振り切りついにトップに。ぐんぐん後続との差を開いていく。区間新に近いペースだ。
第1中継点、東洋大・設楽啓が堂々の走りでエース柏原に襷を継ぐ。約12秒後に東海大、23秒後に京産大。優勝候補筆頭、早大はなんと46秒も離された。