●明るいミライのために? VS政治は「ミライボウル」でスタート!

  「ミライボウル」の軽快なベルでスタートしたオープニング。今回は「政治」と難しいテーマだが、果たしてももクロは無事に勝利することができるのか…? 見届け人はこれまでの山里亮太に代わり、カンニング竹山。「ぶっちゃけあんまりからんだことない」「私たちのこと知ってるのかな」と、やや不安げな表情の5人に対して、「最初に言っとくけど、俺モノノフじゃねぇよ!」ときっぱり宣言。だが、「ただ俺の奥さんはものすごいモノノフ」のひとことで観客を味方につけた。

  本日のゲストは第二次安倍内閣内閣官房参与の飯島勲氏。そのあまりにも貫禄のある姿に夏菜子が「なんで、こんなイベントに来ていただいたんですか?」と恐る恐る質問。飯島参与が苦笑しながら「孫のために…」と答えたところで、戦いのゴングが鳴った!

●政治家はアイドルを見習うべき! その理由は?

  「政治家の演説はタダでもそんなに集まらない。ももクロさんのライブにはたくさんの人が集まる。政治家もアイドルのようにファンを大事にしないといけない」と飯島氏。独特の低いトーンで語る飯島参与の言葉を竹山が”通訳”すると、「アイドルと政治家には共通点があるんですね」「遠いイメージだったけれど親近感!」とホッとした様子のももクロ。

  さらに、「スタッフと『主役』の関係性」をテーマに飯島参与が「首相のために警備だけで1200人の人が動く」「スタッフの中には機密書類を溶かす仕事や、危険物が入っていないか封筒を開ける専門の人など、様々な仕事をする人がいる」など、内情を知る人しか知らないエピソードの数々に興味津々の5人。「私たちも自分たちだけじゃ何もできない」(夏菜子)、「たくさんのスタッフさんが関わっている」(しおりん)とスタッフやファンへの感謝を改めて感じた様子だった。

  「安倍首相は私たちのことを知っていますか?」の質問に、飯島参与が「知っているのではないでしょうか」と答え、5人が歓喜の声を上げたところで次のコーナーへ。

●格差社会、少子高齢化…etc 社会問題に切り込むももクロ!

  「教えて!飯島参与」と題し、政治に関する素朴な質問を飯島参与にぶつけてみようということに。ももクロが聞きたい最初の質問は、「なぜ日本の総理大臣はすぐに変わってしまうのですか?」。飯島参与は「オバマさんはずっとやってる」(夏菜子)という問いかけに、「アメリカは支持率が下がっても任期内は大統領を続けられる」と説明し、「今回の政権は支持率が上がっているので長く続くのではないか」と答えた。

  支持率の話になった際に「ももクロさんの場合だったら支持率は90%とかものすごいことになるのでは」と答えるなど、飯島参与は随所でももクロを「よいしょ」。会場は満場の拍手となった。さらに質問は続く。

  Q.「安倍総理は一度辞めたのになぜまた総理になれたんですか?」
  A.「病気で辞めなければならなかったけれど、1年の間に100以上の法律を改正するなどたくさんのことをしました。今回は自民党が大勝し、また、安倍さんの病状も良くなったので」

  Q.「安倍総理は憲法を変えたがっているのですか?」
  A.「制定されてから60年も経っているので改正したほうがいいと言う人もいるけれど、国民投票の5割以上の賛成が必要なので、変えるのは簡単ではない」

  Q.「格差社会と言われていますが、なぜ”格差”が起こるのですか」
  A.「アイドルでも、がんばってもチケットが売れる人と売れない人がいるでしょう? それが格差。それを是正するのが政治の役割」

  トーク中、真剣な表情で次々に「働きたくても就職氷河期。どうすればいい?」(れに)「他の国では学費が安かったりタダだったりする…」(夏菜子)と質問するももクロたちに竹山も「たくさん勉強してきたんですね」と感心。

  会場もいつもと違うマジメなももクロの言葉に聞き入っていたが、ここで突然、水を差すように山里亮太が登場。モノノフにはお約束のブーイングだったが、竹山は「山ちゃんってももクロのファンにブーイングされるんだ」と驚いていた。

  途中参入の山里も、「この機会がなければ学校でしか政治について習わなかったわけで、こういう機会を与えてくださったからには…」(しおりん)と真剣に話す姿にびっくり。ここで最後の質問に突入する。

●マジメなももクロの姿に、飯島参与もモノノフに!?

  ももクロから出た最後の質問は「私たちのようなアイドルという存在が国のために役立つことはありますか?」。気になる飯島参与の回答は、「ビートルズも歌で経済を良くしたからエリザベス女王から勲章をもらった。ももクロさんが海外で交流をしたりするのはありがたい」というもの。竹山の「海外に向けて政治の戦略的に国を上げてももクロを打ち出すことはあるのか?」という問いには、「戦略的というか、自然にそうやって(世界中でファンが増えて)いけばいい」と答えた。

  「だから、10年経っても変わらず、赤は赤、黄色は黄色で(いてください)」(飯島参与)というエールに、「私たちも少しでもお役に立てればと思います!」と答えた夏菜子。

  終始、ももクロの意外なマジメさに圧倒される回となったが、「ももクロがしっかり政治を学べたと思えば合格をください」という今回の判定に飯島参与が下した結果は……もちろん合格! 「飯島参与のことをモノノフと呼んでもよろしいでしょうか」(れに)という大胆な申し出にも「はい」としっかり答えてくれた。

  最後は元気よく「ピンキージョーンズ」を歌い、まだ声の出せない杏果もキレのいいダンスを披露した。

  七番勝負も終盤となり、いよいよ気合いを入れたいところ。明日の第六戦「VS お父さん」(ゲスト勝谷誠彦氏)ではどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。今から待ちきれない!


  (文:鎌田和歌/プレスラボ)

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