「クロマキーでノビちゃんマン」「タンポポ空を行く」[2021年6月5日放送]

「クロマキーでノビちゃんマン」

「クロマキーでノビちゃんマン」「タンポポ空を行く」

こう茶を飲んだ女の人が、風にふかれて空へとまい上がるテレビコマーシャルを見て、どうやって飛んでいるんだろう…とふしぎに思うのび太。それを聞いたドラえもんは、飛んでいるように見せているだけと答え、青や緑色をバックに撮影(さつえい)した映像(えいぞう)を、別の景色と合わせる、“クロマキー合成”の説明をするが、のび太にはまったく理解(りかい)できない。
 そこで、『クロマキーセット』を取り出すドラえもん。『スパイ衛星』で撮影した外の風景を、モニターに映(うつ)し出し、グリーンバックの前に立ったドラえもんをカメラで撮影してミキサーのスイッチをおしたところ、それぞれの映像がひとつの画面に重なり、ドラえもんが風景の中を飛んでいくように見えた!
 さらには、モニターに映っていた外の風景の中に、モニターの映像と同じように空を飛ぶドラえもんのすがたが! カメラで映したものを実際(じっさい)に外の景色にはめこむことができるのだという。しくみがわかったのび太は、クロマキーセットを使って、ジャイアンとスネ夫をおどろかせようと考えるが…!?

(「クロマキーでノビちゃんマン」てんとう虫コミックス30巻より)

「タンポポ空を行く」

「クロマキーでノビちゃんマン」「タンポポ空を行く」

部屋の本だなにおいてあった虫カゴの中に、タンポポのつぼみを見つけたドラえもん。タンポポの生命力に感心したドラえもんは、タンポポをすてにいこうとしたのび太に、自然の大切さを語るが、のび太には通じない…。
 そこで、ポケットから『ファンタグラス』を取り出し、のび太にかける。すると、タンポポが泣いていたからビックリ! ところが、はずすと、ただのタンポポのまま…。ドラえもんによると、本当に泣いているわけではなく、このファンタグラスをかけると、植物も動物も人間のように見えるのだという。
 タンポポを庭に植えかえてあげることにしたのび太。すると、ファンタグラスをかけているのび太には、タンポポの声も聞こえてきて…。さらに、植えかえたタンポポにお水をあげていたところ、ほかの草木の声も聞こえてきたため、のび太は庭の草木にも水をあげる。
 さらには、近くのノラネコたちの声まで聞こえてくる。自分をバカにしたような物言いにおこり出すのび太。ドラえもんによると、自分が心の底で思っていることだというが…!?

(「タンポポ空を行く」てんとう虫コミックス18巻より)