3月11日 第5回

「雨は止められる? 止められない?」

外で遊びたいのに雨がふっていたら…雨を止めたいって思うよね。じゃあ、雨を止めることってできるのかな? 答えは…ざんねんだけど、できません! でも、雨をいち早く察知する方法ならあるよ。

天気の急変を知ることができる雲のひとつが、頭巾(ずきん)雲。いわゆる入道雲とよばれる雄大積雲(ゆうだいせきうん)が成長中のときに、その頭の部分にあらわれるよ。このあと、雷(かみなり)雲とよばれる積乱雲(せきらんうん)に発達しそうな状況(じょうきょう)なんだって。

また、モクモクした雲の頭が平らになっている「かなとこ雲」が見えたり、青空に濃いすじ雲(巻雲/けんうん)が広がってきたりしたら、その先で積乱雲が限界まで発達している可能性(かのうせい)が高いよ。特に、空に広がってきた雲の底に、コブみたいな雲があらわれたら要注意! これは、乳房(ちぶさ)雲と言って、積乱雲が進む方向にあらわれることがあるんだって。

これらの雲を見かけたら、天気の急変に注意して、安全なところに移動(いどう)してね!
【出典】
『すごすぎる天気の図鑑』(荒木健太郎/KADOKAWA)
『雲の超図鑑』(荒木健太郎/KADOKAWA)