1月28日 第2回

「つかめる雲はある? ない?」

雲の上を歩いたり、雲をつかんでみたりしたいな…なんて思ったことあるよね? でも、ざんねんながらそれはできないんだって。なぜなら、雲は無数の“水や氷のつぶ”が集まって空にうかんでいるから。雲のつぶの大きさ(半径)は、0.01ミリとものすごく小さくて、かみの毛の5分の1くらいなんだよ。

だけど、身近なものでさわることはできるよ。実は、熱~いおみそ汁(しる)から立ち上がる湯気も、雲とまったく同じものなんだって! おみそ汁のモワモワな湯気も、空にモクモクとうかんでいるわた雲(積雲)も、同じくらい小さな水のつぶが集まって白く見えているんだ。しかも、両方とも上に向かう空気の流れで生まれているよ。これは“熱対流”とよばれる現象(げんしょう)で、下が熱くて、上が冷たいなど、温度差が大きくなると発生するんだって! だから、熱いおみそ汁の湯気はわた雲と似(に)ているんだね。

今度、給食やおうちのご飯でおみそ汁が出てきたら、ぜひ湯気をさわってみてね!
【出典】
『すごすぎる天気の図鑑』(荒木健太郎/KADOKAWA)