



明日はドラえもんの誕生日。みんながどら焼きをたくさん用意してくれると聞いたドラえもんは、一週間前からどら焼き断ちをし、どら焼きを食べるイメージトレーニングをするほど楽しみにしていた。そんなドラえもんに、のび太は近所の和菓子屋さんやスーパーからどら焼きが次々と消えるといううわさがあると告げる。
翌朝、どら焼きを食べ過ぎた罪で裁判(さいばん)にかけられるという夢を見たドラえもんだったが、気持ちを切り替え、朝風呂に入り、蝶(ちょう)ネクタイをして、ごきげんな様子で朝ご飯の席に着く。誕生日の特別メニューを期待していたのだ。
ところが、ママが出してくれた朝ご飯は、目玉焼きとめざし…。誕生日なのに…とガッカリするドラえもんに、のび太は「誕生日は昨日祝ったでしょ?」と声をかける。ドラえもんがカレンダーを見ると、たしかに今日は9月4日だった! パパにも寝ぼけているのかと言われ、衝撃を受けるドラえもん…。さらには、ドラヤキ星人と名乗る宇宙人らしき生命体が現れたからビックリ!
「おまえは我々の仲間を食べ過ぎたから、お返しにお前を食べることにした。誕生日にさらに多くの仲間を食べようとしたから、先手を打って誕生日を食べてやったのだ」と言われたドラえもんは、パニックになってしまう。しかも、ドラヤキ星人の姿は、ドラえもんにしか見えないようで…!?
ドラえもんがあわてて逃げ出した直後、未来からドラミが訪ねてくる。そして、ドラヤキ星人はジャイアンとスネ夫の姿に…。2人は、変身ドリンクでドラヤキ星人に変身していたのだ。パパとママものび太たちに協力して、家中のカレンダーを1日早め、会話を合わせていただけだった。
そして、どこでもドアで移動した裏山には、大きなどら焼きタワーが! 実はみんなでドラえもんのバースデーサプライズを計画し、和菓子店やスーパーにも協力してもらって、町中のどら焼きをここに集めていたのだ。
一方、何も知らないドラえもんは、どこに行ってもどら焼きが売り切れていることを知り、このままでは地球上のどら焼きが全部うばわれてしまうと考え、ドラヤキ星人と戦うことを決意。すると、目の前にまたもやドラヤキ星人が現れる。空気砲でドラヤキ星人を打つものの、すぐにやり返され、気を失ってしまうドラえもん。実は彼らは、ジャイアンとスネ夫ではなく、たまたま地球にやってきた本物の宇宙人だった…。
しかも、その宇宙人らは、どら焼きが彼らにとってものすごいエネルギー源であることを知ってしまい、本当に地球上のどら焼きをすべて手に入れようとして…!?