局所進行膵がんであることを誰にも打ち明けず、気丈に振る舞っていたフリーランスの麻酔科医・城之内博美(内田有紀)が、ついに倒れてしまった! 同志の博美を何とかしてこの手で救いたい――その一心で、大門未知子(米倉涼子)は執刀医になることを申し出る。ところが、未知子の腕をもってしても、博美のがんは完全切除が不可能な状態…。そのことを重々自覚している博美は、未知子の申し出を断った上で、愛する娘・舞(藤井杏奈)に病気がバレないよう協力してほしいと頼む。
一方、上海で新病院設立計画を進めている中国の財閥王・王超(矢野浩二)は、スーパードクターの北野亨(滝藤賢一)や博美をはじめ、「東帝大学病院」から優秀な医師を引き抜こうと画策。そんな王の紹介で、ある病気を患った次期大統領候補レオナルド・スコップ(チャールズ・グラバー)と、妊娠中の妻ダイアナ(ジェニー・スキッドモア)が「東帝大」に極秘入院する。北野が担当するレオナルドの手術に、まるで興味を示さない未知子。ところが術式を聞いた途端、なぜか乗り気に! 第三助手として手術に参加するが、そこで何を考えているのか、“とんでもない行動”に出て…!?
その直後、未知子は再び博美に、執刀させてほしいと申し出る。「私、失敗しないので」――その言葉に背中を押された博美は、すべてを未知子に託すことに。背水の陣の覚悟で、手術を始める未知子。だが、そんな彼女の手が突如、止まってしまい…!?