2016年9月21日
米倉涼子主演の大ヒットドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』の第4シリーズ(2016年10月スタート)に、日本を代表する大女優・泉ピン子が出演することが決定! “シリーズ史上、もっとも危険で、最強の敵”を演じ、米倉演じる大門未知子と火花を散らします。米倉と泉は事実上、今回がドラマ初共演。2005年にはともにドラマ『ハルとナツ 届かなかった手紙』(NHK)に出演しましたが、同じシーンで2人そろって芝居をするのは今回が初となります。
泉が演じる久保東子は今回の舞台となる「東帝大学病院」で、かつては婦人科部長にまで上り詰めた女傑。ところが出世争いで蛭間重勝(西田敏行)に敗れ、渡米することに…。さらに、その10年後には彼女の兄・久保茂(竜雷太)までもが蛭間の策略によって、「東帝大」病院長の座を奪われてしまいます。その根強い恨みを糧に、東子は「東帝大」の副院長となって、日本の医療界に復帰。縦社会と男社会、個人の欲望で汚れに汚れた病院を一掃すべく、あの手この手で新院長・蛭間の足を引っ張ろうとするのです!
そんな東子が目を付けたのがほかでもない、ニューヨークで出会った大門未知子でした。日本の大学病院の腐敗ぶりを歯に衣着せぬ物言いでめった斬りにする東子と、一度は意気投合する未知子。東子も未知子の気概と外科医としての腕にほれ込み、「東帝大」で雇うことにします。ところが…未知子が自分の思い通りに動くと思ったら大間違い! コントロールがまったく効かない未知子に、東子は激しい怒りを覚え…!?
大門未知子と久保東子――こうと思ったら一歩たりとも譲らない女同士のバトル、そして米倉涼子と泉ピン子が生み出す新鮮な化学反応に、ぜひご期待ください!
ビックリしましたね! 実は、私は『ドクターX』の大ファンで、第1シリーズから全部見ていたんですよ。そんな私が副院長の役ですよ! (しみじみと)うれしいですね~。なにせ同じ白衣を着る役でも、この前までは(『渡る世間は鬼ばかり』で)ラーメンを運んでいた身ですからね(笑)。
この間、撮影で大門未知子が私に向かって「いたしません」って言ったの。「テレビと同じだ!」って、とにかくうれしくて! あと、未知子が手術の後に必ず、患者の肩に手を置くじゃない? 東子はそんな未知子に怒鳴るんだけど、演じている私自身は内心「この人、いい子だ!」って、うるっとしそうになったのよ。もう、自分の中に観客と出演者が同居しちゃって、よく分かんなくなっています(笑)。それこそ私、名医紹介所のセットもわざわざ見学に行ったんですから! それくらい大好きな作品なんです。
ですから、これだけ芸歴も長いのに、撮影のときは緊張しちゃうのよ。『渡る世間は鬼ばかり』ではあんなに長いセリフを一発で言えるのに、今回は短いセリフでも不安で仕方なくて…。普段なら当日でも頭に入るくらいのセリフ量なんですよ。でも、何日も前から台本を読み込んで、珍しいくらい勉強しているんです。確立された作品に途中から入るプレッシャーも相まって、かつてない緊張感がありますね。
私が演じる東子は「東帝大」に恨みを持った人間。ところが、この恨みがうまく晴らせないのよ! 未知子は言うことを聞かないしさぁ(笑)。そんな未知子を演じる米倉さんは、やっぱりカッコいいですね。背も高いし、サッパリしていて男前! 本当に素敵な女優さんです。東子としても、思わず「おばちゃんが悪かった。許してね」って、詫びを入れたくなるくらい(笑)。
西田さんとの共演は何十年ぶりになるんですけど、お互いに駆け出しの頃は恋人や夫婦の役で共演することが多かったんですよ。実は『ドクターX』の出演が決まる約2カ月前に、西田さんから「ピンちゃんもある程度の年齢だし、一緒に演じたいよね」というメールが来たんです。そしたら、すぐに実現して! うれしかったですね。西田さんのお芝居はバイタリティーがあって、すごく勉強になりますから。
この作品は出演者の皆さんが本当に素晴らしいし、スタッフもみんな人間がいい! 誰もがこのドラマに愛情と誇りを持っていて、本当にいいチームだと思います。ですから、私をどうか最後まで外さないで(笑)! それが叶わないなら、レントゲン写真でもいいから出たいです(笑)。それくらい、役者が見て憧れるドラマだと思うんですよ。私も初心に戻って臨んでいますから、ぜひともたくさんの方に見ていただき、このチームの力と情熱を感じていただきたいです。
米倉涼子 コメント
泉ピン子さんは『渡る世間は鬼ばかり』やバラエティー番組での印象が強く、勝手に「怖い方なのかなぁ…」と思っていたんです。ところが実際にお会いしてみたら、お話上手だし、本当に楽しい方で! 撮影初日から他愛もない話で盛り上がらせていただきました。でも、ひとたび役に入られると…さすがはピン子さん! アクの強さと怖さをにじませながら、素敵な敵を演じてくださるんですよ。実は、女性の敵は男性よりも食らいついてくる感じがあるので、未知子として対応する際にも手強さを感じるんです。だからこそ、演じていても面白い! ピン子さんともこれから3カ月、まるで土俵の上で相撲を取り合っているような、いいぶつかり合いができそうで楽しみです。