STORY

2014年12月18日

OPE.11「私はたった一人の大好きな人のオペがしたいんだよ!」

 「名医紹介所」の所長・神原晶(岸部一徳)が人知れず、倒れた――。しかも、晶はそのまま紹介所に戻ることなく、大門未知子(米倉涼子)の前から姿を消してしまう。そんな中、「国立高度医療センター」の総長・天堂義人(北大路欣也)が夢見ていた国家レベルの新組織「日本医療産業機構」が、遂に発足。医療に関する全リソースと予算を集中させ、国内外に高度で良質な医療を提供する同組織で、天堂は初代理事長に就任し、とうとう医者として最高権力を持つ地位へと上り詰める。

 そんな折、「西京大学病院」の病院長・蛭間重勝(西田敏行)が「国立高度医療センター」へやって来た。蛭間は深刻な高度進行同時性多発大腸がんを発症しており、もはや普通の外科医では手をつけられない状態…。そこで、蛭間は未知子の並外れた腕に最後の望みを託し、自らの執刀医に指名するが、未知子からは「いたしません」と素気無い返事が戻ってくる。

 その矢先、一向に家へ帰って来ない晶のことを心配していた未知子は、センター内でほかでもない晶と遭遇する。実は、晶は天堂に頼み、未知子にも内緒で極秘入院していたのだ! しかも、晶の体は肺がん、脳転移、狭心症に蝕まれており、どう見ても手術適応外だった…。だが、未知子にとって晶は師匠であると同時に、心許せる父親のような唯一無二の存在だ。大切な人をどうしてもこの手で守りたい――その一心から「すぐに自分に切らせて」と懇願する未知子。ところが、晶は自分ももう寿命だと言い、愛弟子の申し出を突っぱね、後のことはすべて天堂に一任するとまで言い始めて…!?

 “一番やりたくない手術”と“一番やりたい手術”の狭間で苦悩しながらも、気高き戦いを決してやめることのない未知子。果たして、彼女は最後まで失敗することなく、大切な晶の命を救うことができるのか!? そして、医学界の頂点に立った最大の敵・天堂との戦いには、どう決着をつけるのか…。 『ドクターX~外科医・大門未知子~』第3シリーズ、遂に完結!

【ゲスト】

  • 十勝 喜子 (ジュディ・オング)
    つい先日、重度の心筋梗塞と巨大な肝細胞がんを患い、「国立高度医療センター」に入院。未知子による再手術を経て、命を救われた後、厚生労働省大臣に就任した。その結果、恩義を感じた喜子は天堂と手を組み、「日本医療産業機構」の創立実現を後押しする。