STORY

2014年12月4日

OPE.9「患者にとって医者は一人。あんたもプロでしょ!」

 街中を歩いていた大門未知子(米倉涼子)は、ファッション誌の撮影をしているスーパーモデル・九重真耶(菜々緒)と遭遇。自分とまったく同じ服を着ている未知子に、真耶は敵意をむき出しにする。だが、未知子にしてみれば、そんなことはどこ吹く風。それよりも、ポーズを取る真耶が一瞬浮かべた苦痛の表情に、外科医のアンテナを張り巡らせる。

 その真耶が後日、「国立高度医療センター」にやって来た。鉢合わせになった未知子は、真耶が腰椎に疾患を抱えていることを指摘。自分が診ようか、と申し出る。ところが、真耶はその申し出を無視し、どういうわけか外科副部長・加地秀樹(勝村政信)を執刀医に指名! だが、「腹腔鏡の魔術師」の異名を取る加地は、脊髄が専門外であることを理由に、なかなかオペを引き受けようとしない…。

 やがて検査の結果、真耶が頸椎腫瘍を患っていることが判明する。しかも、あれほど執刀医になることに難色を示していた加地が、こともあろうに対立する「西京大」派閥に属する富士川清志郎(古田新太)の論文を参考に、世界初症例となる部分切除オペを自ら実施するというではないか! そんな中、未知子は脊髄腫瘍の根治と全身のがん免疫療法を両立させるには、全摘手術が最適だと主張。だが加地も富士川も、2週間で退院して仕事復帰したいという真耶の希望を理由に、主張を譲ろうとはしない。まさか…加地が西に寝返ったのか…!? 焦った「東帝大」派閥の外科部長・海老名敬(遠藤憲一)も未知子の術式を強く勧めるが、加地の口から出たのはいつもの「御意」ではなく、「いたしません」という言葉で…!?

【ゲスト】

  • 九重 真耶 (菜々緒)
    パリコレへの出演を目前に控えたスーパーモデル。脊椎腫瘍を発症し、「国立高度医療センター」に入院する。仕事に対するプロ意識が高く、2週間の早期退院を希望。なぜか専門外である加地を執刀医に指名する。加地とはワケありの関係のようにも見えるが…!?
  • 十勝 喜子 (ジュディ・オング)
    国会議員。厚労省の次期大臣になると噂されている人物。