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2014年11月13日

OPE.6「これ以上は切れない」

 「国立高度医療センター」の総長・天堂義人(北大路欣也)が提唱した国家レベルの新組織「日本医療産業機構」の創立。その実現の鍵を握る厚生労働大臣から秘密裏の依頼が…。センターに近々検査入院してくる、IT企業の社長・六甲貴史(金子昇)を検査の結果に関わらず、しばらく院内で預かってほしいというのだ。

 やがて、六甲は特患として入院。天堂は陰の取引については何も知らせぬまま、事務局長・加藤峰司(渡辺いっけい)を通し、統一部長・海老名敬(遠藤憲一)を主治医に任命する。だが、東西の覇権争いに勝ち、戦略統合外科の単独トップの座を射止めて有頂天になっている海老名は「統一部長の私が検査入院患者の主治医をすることもない」と一蹴。大門未知子(米倉涼子)に主治医の任務を押し付ける。

 その矢先、センターは不穏な空気に包まれることに…。突然、東京地検特捜部の検事・市川達也(嶋田久作)らが六甲を訪ねて来たからだ! 六甲は一体何をしたというのか…。六甲と高校の同級生でもある城之内博美(内田有紀)は、本人に直接尋ねてみるが、「それはヒミツ」とはぐらかされるばかり…。そんな中、六甲が重度の悪性脳腫瘍を患っており、すべての腫瘍を取り除くのは不可能だと判明する。無理に取り除こうとすれば、六甲の言語機能は失われてしまうのだ! だが、六甲の秘密を追う特捜は天堂に対し、センターが“隠れ蓑”である可能性を指摘し、非難。何とか六甲の証言を得たい、とオペの延期を主張する。一方の未知子は、手術に伴う患者のリスクを回避した上で全腫瘍を切除する術式を模索。だが、さすがの彼女にも最良の手段がなかなか浮かばず…!?

【ゲスト】

  • 六甲 貴史 (金子 昇)
    ある理由から東京地検特捜部に目をつけられているIT企業のセレブ社長。博美の元同級生。「国立高度医療センター」に検査入院した結果、全腫瘍の切除は不可能な悪性脳腫瘍を抱えていることが判明。金の力を信じてここまでやってきたが、その考えにやがて変化が生じる。
  • 市川 達也 (嶋田 久作)
    東京地検特捜部の検事。理由を明かさぬまま、「国立高度医療センター」に検査入院した六甲に話を聞きにくる。その慇懃無礼な態度に嫌悪感を抱いた未知子によって、一度は門前払いにされるものの、決して引き下がることはなく、何度もセンターを訪れる。