放送内容
2016.02.13 #95
小林美貴(こばやしみき)
[ ショコラティエール ]
様々な柄が描かれた千代紙に…見えて実は厚さ2mmのチョコレート。その名も『千代ちょこ』。生み出したのは、パレスホテル東京専属のショコラティエール 小林美貴。
「『千代ちょこ』の千代は、長い年月という意味なので、人と人とのつながりが永遠に続きますようにという願いを込めて名付けました。」
他にも色鉛筆の形をした作品『クレヨン・コロレ』など、形の珍しいチョコレートづくりが得意な小林。味にも徹底的にこだわるという…
「『千代ちょこ』の場合、厚さ2mmにしています。厚さ1mmだと、手で持ってすぐに溶けてしまいますし、厚さ3mmや4mmだと、香りの広がりが遅くなってしまいます。厚さ2mmのチョコレートが一番口どけが良く、香りの広がりも良い厚さだと思います。」
贈り物としても人気が高い小林のチョコレート。そこに込められたデザイン・コードとは…
【記憶のスイッチ】
「記憶のスイッチみたいなものとして、思い出して頂ければ嬉しいですね。受け取る相手の記憶に刻まれるように、リアルなチョコレートを作っています。」
例えば、万年筆型のチョコレート『スティロ』では、艶(つや)や光沢にこだわり、見るものを驚かせる。さらに…
「ネクタイ型のチョコレート『クラヴァット』では、実際のネクタイを贈る時は、受け取る人も贈る人も抵抗を感じると思うので、チョコレートのネクタイだったら男性に贈りやすいと思い作りました。」
ほとんどの工程が “手作り”だという小林。
「温かみを感じてもらえるような仕上がりになるのは、人の手で作ったものだと思います。」