放送内容
2015.09.12 #75
萬木善之(まんきよしゆき)
[ フラワーアートディレクター ]
岡山県の、のどかな田園風景を走る緑色の車。この車を覆う緑色の正体はなんと、コケ。
生み出したのはフラワーアートディレクター・萬木善之。
「この車は“えっ!これマジでホンマにコケかー?”ということで“エコケカー”と名付けました。このコケで覆われたネクタイは“笑いコケタイ”…ダジャレをもとにした作品を作っています。」
シート状にしたコケを糊で貼付けたオートバイのスーパーカブは…
「世界で一台だけという意味を込めてその名も…“スーパーカブらない”です。ウケなくて後からじんわり寒い感じが来ますが、コケアーティストなのでコケても大丈夫なんです!」
ユニークな発想によって生み出される萬木の作品。
そこに込められたデザイン・コードとは…
【笑顔を咲かせる】
「見た人を笑顔にしたいんです。僕にとっては大笑いも苦笑いも、笑いは笑いなので。その一環で、僕の地元・岡山県の笠岡駅を名産のひまわりで飾り付けて駅全体を作品にしました。ポストや自販機、駅員さんのネクタイをひまわりで作ったんです。“笑ろうてしもうた”と言いながら、みなさんが笑って写真に撮ってくれるのは、感動した証だと思うので僕も嬉しいですね。」
ひまわりで彩られた笠岡駅。しかし萬木にとってコケとダジャレは、どうしても外せないようで…
「笠岡に来てくださいっていうメッセージをこめて、ひまわりの間にもコケをひっそりと忍ばせています。岡山弁で“ここへ来てください”というのを“コケ〜 けえ〜”って言うんです…まぁダジャレなんですけどね。」