Design code

毎週土曜 夜

放送内容

2015.07.25 #68

ニシハラ☆ノリオ(にしはらのりお)
[ かぶりもの作家 ]

竹馬にまたがり、馬のかぶりものを装着した怪しい男。正体はかぶりもの作家 ニシハラ☆ノリオ。テレビの美術制作会社で9年働いていたニシハラはその経験を生かし、かぶりものを作る作家に転身。現在はフランスやイギリス、スペインなどの海外でも展示会を開くなど、世界からも注目を浴びている。

「通常、美術の展示品は“お手を触れないでください”と書いてありますが、僕の作品は“お手を触れてください”と表示しています。要はかぶることによって完成するので、かぶってもらわないと困るんですよね。」

素材にはウレタンなどを使い、およそ1週間で作り上げるかぶりもの。モチーフは猫や鳥やカバなど、動物が多いという。

「このご時世、人間はいろんなものがあって窮屈だと思います。かぶりものをかぶることによって、動物みたいに自由になれるんです。」

本能のままに自分を開放できるかぶりもの。そこに込められたデザイン・コードとは…。

【馬鹿になる】

「かぶることで馬鹿になる。偉い人も偉くない人も、お金持ちもお金持ってない人も、みんな同じになるのではと思うんです。」

誰がかぶってもその場は、一瞬にして笑いに満たされる。これこそが、かぶりものの魅力。

「元気がない子が僕のかぶりものをかぶれば、ちょっとは笑うし、少しは元気になるんじゃないかなと思います。」

海外の展示会でニシハラは、かぶりものの力を実感したという。

「中東やヨーロッパ、アジア系の人もかぶって楽しんでいたので、言葉はいらないですね。」