放送内容
2015.04.25 #55
池 頼広（いけ よしひろ）
[ 作曲家 ]
大人気ドラマ“相棒”のテーマ曲。作り出したのは、作曲家 池 頼広。『相棒』シリーズや、『家政婦のミタ』など数々のドラマや映画、アニメの音楽を手掛ける池。そんな超売れっ子が持つ、音楽への信念とは…。
「ドラマでも映画でも、映像を見ている人の感情をピークまで高めることができて、最後に一粒の涙を流させるのは“音楽”である。」
映像を見ながら作曲をする池。曲を生み出す独特のアプローチがある。
「映像を見たお客さんが、どういう気持ちになるのかを想像しながら…妄想しているんですね。（殺人が発覚するシーンであれば、）犯人がなぜ殺してしまったのか、背景にある悲しみや苦しみなどを音楽で押し上げる。」
感情を自在に操る音楽を、如何にして池は作り続けることができるのか。そこに隠されたデザイン・コードとは…。
【星を見る】
「星がきれいに見えるところはものすごく静かです。毎日、音の洪水の中にいるので、山に行って洗い直してもらっている感じですよね。」
日々音と向き合う池は、敢えて静寂の星空の中に身を置くことで、脳内をリセットするという。
「静かな場所から戻ってくると、刺激というか、体温が上がるような感じがしますね。」
作曲家として、一番の幸せを感じる瞬間とは…
「映画館に行って、後ろから女性たちのすすりなく声が聞こえてきた時には、“よかったなあ”と。自分もちょっと泣きそうになっているんですけど。」