Design code

毎週土曜 夜

放送内容

2015.03.28 #51

エマニュエル・ムホー(えまにゅえる・むほー)
[ 建築家 ]

フランス人建築家 エマニュエル・ムホー。建物の建築からファッションブランドのディスプレイデザインまで、ムホーが手掛けるのはカラフルな作品ばかり。20年前、初めて訪れた東京の町で見た風景が創作の原点だという。

「電車を降りて1時間半くらいで“この街に住む!”と決めました。東京の街を初めて見た時に看板や自動販売機など、様々な色が溢れていて、まるで“絵のように美しい”と思いました。すごく“エモーショナル”を感じたんですね。ほとんどの建物がモノトーンであるフランスの街並みとは違い、カラフルな街の風景に魅了されたので日本への移住を決めました。そしてすぐに日本語を学んで、一級建築士の資格を取得しました。好きな街で好きなことのために頑張っていたので、全然苦労は感じなかったですね。」

日本で育まれた独特な色使いの作品。そこに込められたデザイン・コードとは…。

【色で空間を作る】

「練馬区にある巣鴨信用金庫では、カラフルな9mのスティックを建物の外と中にランダムに設置しました。そのスティックの間を歩いてみると、様々な色が重なるように見えて色の動きを感じることができます。カラフルな色の空間でエモーショナルを感じて頂けたら嬉しいですね。」

東京の町で感じた色の重なりを作品で表現するムホー。そこには、東京で暮らす人に対して、町に溢れる色をもっと感じてほしいというメッセージが。

「人間の目っていうのは、本当は何百色も認識できるはずですよね。もっと色を意識して生活してみるとすごく新しい発見があるんじゃないかと思いますね。」