Design code

毎週土曜 夜

放送内容

2015.01.31 #43

シシヤマザキ(ししやまざき)
[ アニメーション作家 ]

水彩絵の具で描かれた、谷根千の街中を女性が踊るアニメーション『YA-NE-SEN a Go Go』。手掛けたのは、アニメーション作家 シシヤマザキ。“喜び”をテーマにした、シナリオもセリフもない短編アニメ。主人公は、彼女自身。

「作品の主人公が自分自身なので、究極の“自撮り”になればいいなと思っています。全然知らない人の“自撮り”とかを見ていると、ちょっとイラっとすることがあるじゃないですか。“自撮り”は自分を撮るだけのものですが、私の場合は、自分を表現するバリエーションを増やして作品にすることで、独りよがりで終わらないようなものになったら一番面白いんじゃないかなと思っています。作品『YAMASUKI YAMAZAKI』は、ピンクの花びらが舞う中で喜ぶ私自身の姿を表現した作品です。作品は、手書きのイラストに色をつけていき、パラパラ漫画のように動かしてアニメーションにしています。イラストは、2分の作品で、1500枚ほど必要になります。1枚に対して、例えば2色だけ使うとか3色だけに絞るとかっていう風にやったほうが早く仕上がります。」

自らを躍動させる、シシのアニメーション。そこに込められたデザイン・コード。

【モテたい願望】

「中学生くらいの時にスゴくモテたくて、可愛くなりたかったんです。合わせ鏡でちゃんと左右反転の自分を確認したり、自分自身の全体感含めた物腰を研究した時期があって。人に対してどういう印象を与えるのか、楽しそうだったらどういう楽しそうな感じなのかとかを理解していました。その結果、自分の顔が特徴的でアニメ化しやすいことに気付いたんです。口元のホクロもそうですし、赤いリップとか、ちょっと太めの眉毛とか、アニメに抽出しやすく、わかりやすい要素を持ち合わせているなと思いました。」

シシはこれからも、自分自身の可能性を追求していく。

「もっともっと自分を作品づくりの素材としてこねくり回していくということをどんどんやっていきたいですね。」