放送内容
2014.11.15 #33
相羽髙德（あいば たかのり）
[ アートディレクター ]
鉢から伸びた植物、その中に佇む城。一見盆栽のように見える作品だが、実は全てが精巧に作りこまれたミニチュア作品。デザインしたのは、相羽髙德。
「僕の作品は、僕が想像する世界のテーマパークを表現したものです。第三者に見せた時に、平面の絵よりもミニチュアで立体にしたほうがはるかにパワーを持っているので、こういう模型作りをするんです。作品には必ず迷路化された世界を取り入れていて、模型の中の道をぐるぐると目で追っていくとゴールまで辿り着けるようになっているんです。」
建物の内部まで精巧に作り込まれ、迷路のように入り組んだ作品。そこに込められたデザイン・コードとは…。
【自分がミニチュアになる】
「自分が作品の中に入っていくということがすごく大事で、その世界で生活する様子を想像しながら作品を作るんです。作品『ハワイアンパイナップルリゾート』…僕がゴルフ好きなので、その場所には9ホールの打ち下ろしを作りました。ぐるりとホールを周っていって楽しめるんですね。作品『ロックアイランド』…ヨーロッパ中世の都市国家のようなイメージを反映させました。上の階にはホテルやカフェが入っていて、一番上は灯台になっているんです。海の中に佇む孤島をイメージしていますから船でしか来られないんですよ。」
ミニチュアの世界を作り続ける相羽には、ある壮大な夢が…
「全てを現実にしたい。いつの日か作品が実物大の本物になって、そこに自分がいることを想定しているんですよ。」