Design code

毎週土曜 夜

放送内容

2019.03.23 #248

浅野耕平(あさの こうへい)
[ アーティスト ]

床に敷き詰められた紙吹雪を高く舞い上げると、プロジェクターで投影された土壌に若葉が芽生え、花が咲き、色とりどりの花で埋め尽くされる。
生み出したのは、浅野耕平。観客参加型の“インタラクティブアート”を作るアーティスト。

「大勢の人がコミュニケーションできる場を作りたいという思いがあって作ったものです。」

紙吹雪の動きを、天井につけたカメラで感知。舞い上げる量によって、花の咲くスピードが変わる。

「がんばらないと花が咲かないような作品になっているので、その場に居合わせた知らない人同士が協力しあったり、関わることができたり、新しい発見をしてくれたらうれしいと思っています。」

体験しながら楽しめる浅野のアート。
そこに込められたデザイン・コードとは…

【作品が舞台】

「ぼくの作品が舞台。お客さんが役者。」

木の枝とりんごが天井からぶら下がった作品は、宙に浮いた木とりんごの下を歩くと…歩いた軌跡に、落下したりんごが映し出される。

「舞台装置を作っている感覚があって、ぼくの作品は、ただ見ているだけでは何も起こらない。お客さんと一緒になって初めて作品が立ち上がってきて、そこからいろんなストーリーが生まれてくる。そういう舞台装置になったらいいと思っています。」

制作の際に参考にしているのが…

「自分の子供の反応ですね。自分の子供に見せてみます。でも、面白くないと『これでおしまい?』って反応する。子供はなかなか厳しいですよ(笑)」