Design code

毎週土曜 夜

放送内容

2019.03.09 #246

KIGI(きぎ)
[ クリエイティブユニット ]

カラフルな模様のカップとソーサー。実は…カップ自体に模様はなく、ソーサーの模様が鏡面仕上げのカップの表面に写ることで模様の揃ったセットに見える。
作ったのは、クリエイティブユニット・KIGI。

「持ち上げたときに服を脱いでいるような感覚になるところがすごく面白いなと思います。色んなソーサーに置くことによって洋服が変わって着替えができるような感じです。」

一枚のCGのように見えるのは、実は写真。ひとつひとつの食器は信楽焼で作られている。

「僕らグラフィックデザイナーなので基本的に頭の中のイメージが平面なんですよ。作る時も、まず、最初に紙で作品の形を作って、それを職人さんに見せて作ってもらいます。」

まるで、だまし絵のような驚きがあるKIGIの作品。
そこに込められたデザイン・コードとは…

【平面が立ち上がる】

「平面だったものが立ち上がってくる」

KIGIが得意とするのが、平面を感じさせる立体作品。
一見クリアファイルのような作品は…水を入れると膨らみ、花瓶になる。

「花瓶というのはスペースを使うので大抵の人は1〜2個しか持っていないと思います。だけどこの商品はペチャンコにしてしまうことができるので、たくさん所有できて、気分によって花瓶を変えられる良さがあります。」

独自のアプローチで作品を作るKIGIが目指すのは…

「『楽しめる』とか『ワクワクする』といった気持ちが生まれるような、誰かのささやかな宝物になったらいいなと思っています。」