放送内容
2018.10.20 #228
ハヤシコウ・久保友則(はやしこう・くぼ とものり)
[ コルクアートユニット ]
ナポレオンの肖像画。 なんと、ワインのコルク栓で出来ている。
生み出したのは、ワインエキスパートの資格を持つデザイナー ハヤシコウとソムリエ 久保友則。
まず、デザイナーのハヤシがパソコンで下絵を作成。ソムリエの久保がその下絵を元におよそ2300個ものコルク栓を積み重ね作り上げる。
「コルク栓に色付けはしていないです。天然の木の色と、そこに染み込んだワインの色のみを利用しています。 特にこだわっているのは、人の印象を決定付ける目の部分です。 濃い色味のまま、時間が経っても色の変化が起こらないように、貯蔵期間が長くてワインが深くまで染み込んだ黒っぽい色のコルクを使っています。」
コルク栓には一切手を加えないという久保とハヤシ。
その作品に込められたデザイン・コードとは…
【コルクの味】
コルク栓の一つ一つに味があり、1つとして同じコルクは存在しないという。
レオナルド・ダ・ヴィンチを描いた作品の目には…
「ダ・ヴィンチが描いたと言われる、“ウィトルウィウス的人体図”が刻印されたコルクを白目の部分に入れました。ダ・ヴィンチの作品を作ることになった時に、知人からご提供いただいたコルクの中に、たまたまこのコルクが見つかったんです。」
ワイン好きの人たちに、とても感謝しているという二人。
「ワインを飲む人がいなくなったら、もうこの絵は作れないんですよね。」