Design code

毎週土曜 夜

放送内容

2018.08.11 #218

野村一晟(のむら いっせい)
[ 画家・アンビグラム作家 ]

『さようなら』と書かれた文字を、回転させると…『また会おう』と読める。
手がけたのは、画家・アンビグラム作家、野村一晟。
アンビグラムとは、一つの文字で色々な読み方ができる文字アートのこと。
『さようなら』の作品は…

「お別れだけど“また会いたい”という別れを惜しむ気持ちを作品に込めました。」

『挑戦』を回転させると…『勝利』に。

「“挑戦した後に、勝利が待っている”というストーリーにしました。」

作品を形成する、二つの言葉の関連性にこだわる野村。
その作品に込められたデザイン・コードとは…

【視点の変換】

「視点を変えればいろんなものが見えてくる。それをアンビグラムが体現しています。」

例えば、『短所』の文字。回転させると…『長所』となる。

「一方から見ると“短所”に思えることも、視点を変えれば“長所”でもありますよね。」

『ごちそうさまでした』は…『いのちをありがとう』に。

「食事をする上で大事なのは、命に感謝することですよね。」

『いけたらいくわ』という文字を回転すると…

「よく『いけたらいくわ』と言いますが、あれは『いくきなどない』という意味ですよね。
結局は行かないじゃないですか。(笑)」