Design code

毎週土曜 夜

放送内容

2018.05.26 #209

笹尾真(ささお まこと)
[ 立体切り文字アーティスト ]

黒い網目状のピラミッドのような物体。実は、切り抜いた文字を重ね合わせて作られたもの。
生み出したのは、立体切り文字アーティスト 笹尾真。

芥川龍之介の小説「羅生門」の冒頭をモチーフにした作品では、「柱に蟋蟀(きりぎりす)が一匹とまっている」という文章が飛び出している。

「平面上にある文字の一部分を引っ張ると、こんな風になっていくんじゃないのかというのをイメージして作りました。」

平面から立体部分にかけて文章が一連で繋がっている。

「設計上は、真上から見ると文字が認識できるようになっています。
なかなかそう見えない部分も現実的にはあるんですけどね…」

詳細な設計図を作り、工作のように組み上げられていく笹尾の作品。
そこにこめられた、デザイン・コードとは…

【読めなくていい】

「日本語には漢字があって、ひらがながあってカタカナがあります。
それぞれの文字のフォルムの面白さにこだわって表現していますね。」

作品がどう見えるのかは、見る人に委ねたいという笹尾。
文字の形の美しさに執着するあまり、寝食を忘れて作業に没頭することもしばしばあるという。

「冷静に客観的に考えると、この親父はやっぱりどうかしているなっていうのはあります。」

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笹尾真作品展 夏目漱石「草枕」より
会場:つきやまArts&Crafts Galleryお風呂場
住所:神奈川県中郡大磯町大磯1156
   ※JR大磯駅より徒歩2分
会期:7月1日(日)〜7月15日(日)11:00〜17:00
定休日:月曜日
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