放送内容
2018.02.24 #197
謳歌−Ouka−(おうか)
[ パフォーマー ]
暗闇を浮遊する4つの円。実はこれ、40センチほどのリングを曲に合わせて人が動かすパフォーマンス。演じるのは、世界中から出演依頼が殺到するというパフォーマー、謳歌。リングの回し方にも工夫がある。
「基本的には木製のリングを指三本で回しています。そこに腕自体も回すことでより複雑な動きができます。この動きを両手で行い、さまざまなリングの動きを組み合わせることで、蝶が舞い上がっている様子や、花びらや四葉のクローバーのような模様を表現していきます。使っている道具はただのリングなんですけど、パフォーマンスを見た方には“生命感を感じる”とよく言ってもらえます。」
シンプルな形の道具で、幅広い表現を行う謳歌。
そのパフォーマンスに込められた、デザイン・コードとは…
【限られた世界で挑戦】
「複雑な形の道具を使えば、いろんな表現や新しいパフォーマンスは作りやすいんです。
でも、円などのシンプルな形の道具で、さまざまな表現をするからこそ、見た方は感動してくれるんだと思います。」
S字形をした道具2つのみで行うパフォーマンスでは…
「ただの二本の曲線が、舞い上がったり、交わったり、鳥のように動いたり、まるで生きているように感じてもらえたらいいなと思います。」
常に新しいパフォーマンスを考えているという謳歌。だからこその職業病があるという。
「スマホや割り箸などを持っていると、無意識に上下左右に動かしたり回転させてしまう、そういう癖がありますね。」