Design code

毎週土曜 夜

放送内容

2017.08.05 #170

山上 哲(やまかみ てつ)
[ からくり作家 ]

レバーを操作するとバケットが動き、物を自在にすくうことができる木製のショベルカー。
生み出したのは、からくり作家 山上 哲。
木のパーツを800個以上作り、組み立て、重機を完成させる。
車輪のついた乗り物の中でも、重機が特に好きだという。

「重いものを持ち上げる力強い動きとか、無駄のない動きが好きで作りたくなるんですよね。」

たった2本のレバーで様々な動きを可能にする。

「例えば『木のクレーン車』では、左のレバーで“アームの伸縮”、“アームの上げ下げ”、“フックの巻き上げ”と3つの動きを選択できるようにしました。左のレバーで動きを選択し、右のレバーを前後に動かすと動きを選択できるんです。」

歯車を複雑に組み合わせて作る山上の作品。そこに込められたデザイン・コードとは…

【からくりを見てほしい】

カバーをかけず、あえて歯車をむき出しにしているのには理由がある。

「今のおもちゃは電子機器が多く仕組みがわかりづらいと思います。僕のおもちゃはあえて仕組みが全部見えるように配置しています。作品を見てくれる人には『僕ならこう作る』と考えてもらいたいですね。特にお子さんには見てほしいですね。」

作品をじ〜っと眺めていた子どもに、山上が仕組みを説明しようすると意外な答えが返ってきたという。

「お子さんの中には『僕今考えているから、黙ってて!』という子がいましたね。そういう子ども、僕は好きですね。」