放送内容
2017.04.29 #156
福本 歩（ふくもと あゆみ）
[ アーティスト ]
皿の上にのったおいしそうなカレーライス。しかし…ライスは陶器で出来ている。
作ったのは、福本歩。一風変わった陶芸作品を生み出すアーティスト。
「カレーを作ったのにご飯を炊き忘れてしまった時に、ルーだけでも楽しめるお皿です。
ただ、スプーンですくいづらいという致命的な欠点があります。」
他にも陶器の酢飯がついた皿は…
「陶器製の酢飯の上に、刺身をのせるだけでお寿司気分が味わえる刺身皿です。
意外と刺身がのらないのでこまめに刺身を追加していかないといけないのが欠点です。」
使いやすさを無視した福本の作品。そこに込められた、デザイン・コードとは…
【陶器の裏切り】
「陶器に対して人は道具としての機能を期待するんですけど、私の作品を使うことで“何これ使えないじゃん”とか“陶器に裏切られた”と思ってもらいたい。」
ペットボトルキャップには、なぜか急須がついている。
「お茶が入ったペットボトルに、この『急須キャップ』をつけるといつでもどこでも急須気分でお茶が楽しめるキャップです。急須のふたは開くので、持ち運びはできないというのが欠点です。」
陶器で作ったホールケーキは…
「イチゴをのせるだけで、ケーキ気分でイチゴが食べられるという画期的なお皿です。
でも、非常に洗いづらいのと、しまう時に食器棚でかさばります。」
使いにくい福本の陶器。しかし、こんな便利なことがあるという。
「私自身は人見知りですけど、作品を通して人とコミュニケーションが取れるっていう点では、便利だといえるかもしれません。」
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フクモ陶器（福本歩）個展「冥土の土産物店」
会期：2017年5月27日（土）〜6月4日（日）※木曜定休
会場：白白庵
住所：東京都港区南青山2-17-14
TEL・FAX：03-3402-3021
E-mail：info@pakupakuan.jp
ホームページ：http://www.pakupakuan.jp
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