Design code

毎週土曜 夜

放送内容

2017.02.25 #147

よしだゆたか
[ マイクロ料理人 ]

ニンジンにジャガイモ、そして焼き目が食欲をそそるステーキ。ボリューム満点の一皿と思いきや、その大きさはなんと手の平サイズ。

作ったのは、よしだゆたか。小さくても実際に食べられる料理を生み出す、その名も“マイクロ料理人”。

「3年前のお正月におせちを作ろうかなと思ったのがきっかけです。大きいサイズのおせちを作っても“一人では食べきれへんな”と思いまして、レギュラーコーヒーのフタを器にしたら面白いんじゃないかなって思って作ってみました。」

基本的には、小さくカットした食材を調理するという単純な作り方だが、中には例外も。

「小さく切るだけで小さく見える食材はそのまま使いますけども、トウモロコシなど形に特徴のあるものはどう切っても小さく見えないので、ヤングコーンで表現するなど代用する場合もあります。」

大きな驚きと小さな旨味を一皿に込める、よしだの料理。そこに込められたデザイン・コードとは…。

【決め手は食器】

小さな料理をリアルに見せる極意は、食器選びにあるという。

「三種類のインドカレーを載せた器は、金属製のくるみボタンを使っています。手芸売り場で見つけて思わず飛びつきました。“ざるそば”のざるは黒い小物入れを器にして、竹串を短く切ったものにテーピングを巻くことで表現しています。頭の中の理想にぴったり合うものが出来上がった瞬間がうれしいですね。」

これまでに作ったメニューは実に400種類以上。しかし、未だに納得できないことがある。

「この小ささだと一瞬で食べてしまうので、味がわからないものも多いです。なので、これからは味を追求していきたいですね。大きさに関しては…お腹はいっぱいにならないけど、気持ちはいっぱいになります。」