Design code

毎週土曜 夜

放送内容

2016.12.24 #139

吉原宏美(よしはら ひろみ)
[ カラーサンドアーティスト ]

鮮やかな赤と白の波模様の花瓶…実はこの模様、色付きの砂で作られたカラーサンドアートと呼ばれる芸術作品。手がけたのは、吉原宏美。接着剤を一切使わず砂を積み重ねるだけで美しい模様を作り出す、カラーサンドアーティスト。その作品は、多くの著名人からも支持されている。

「色の付いた砂をスプーンですくい、透明な花瓶の中に落としていきます。手首を動かしながら砂を均等に落としていくというのは難しいですね。」

左手で容器を回転させながら、一定のリズムで色のついた砂を落としていく。
その色使いも彼女の持ち味だ。

「結婚記念のプレゼントで依頼を受けた作品では、奥様が着られた赤のドレスの色を取り入れて、砂を積み上げていきました。」

鮮やかな花とも見事に調和する吉原の作品。そこに込められた、デザイン・コードとは…

【世界に一つだけ】

「砂を落とす作業は一発勝負なんです。修正ができないので同じものは二度と作れません。
もし、失敗したところを修正しようとすると、砂がどんどん崩れてしまい美しい模様はできないんです。」

小さなミス一つで作品が台無しになるというが、驚くべきはその制作スピード。

「小さいものだと、およそ12分で作れますね。」

福岡を拠点に7年で4500個以上手がけてきた吉原。
彼女には壮大な夢が…

「福岡といえば“明太子”というイメージが強いと思うんですけど、いつの日か“福岡といえばカラーサンドアート”というイメージがつくまで頑張って広めていきます。」