放送内容
2016.07.02 #115
ノグチミエコ
[ ガラスアーティスト ]
葛飾北斎が描いた赤富士の浮世絵『冨嶽三十六景 凱風快晴（がいふうかいせい）』。
この赤富士を立体的にガラスの中で表現した『北斎玉 凱風快晴』を生み出したのが…ガラスアーティスト ノグチミエコ。
風景や宇宙をガラスの中に再現してみせるのが、ノグチの作風。
「溶かしたガラスを何層にも重ねることで風景に奥行きが出てくるんです。」
溶かしたガラスに銀の粉を付け、その部分をねじることで、渦をまく銀河を表現。
溶けたガラスに針を刺し、それを炉に入れたものは…
「炉に入れて加熱すると、刺した部分の空気が膨張し泡のような形になるんです。」
ガラスの中に幻想的な世界を作り出すノグチ。その作品に込められたデザイン・コードとは…
【スポーツ】
「ガラスは冷めると割れやすいため、スポーツのようにガラスの状態を瞬時に判断していくことが大切ですね。」
作業時間は長くて30分。作り上げるには熟練した腕が必要となる。
「葛飾北斎の浮世絵『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』は、波のシブキが先端まで細かく書き込まれているすごさがあります、それをガラスでも表現できないかと思い、作品『北斎玉 浪裏』を作りました。」
火を扱うガラス工房。時には、予期せぬ事態に見舞われることも…
「高温のガラスを扱っているため何かのきっかけで洋服がこげてしまうこともあります。できあがったものは、涼しげで美しいけど現場はすごく過酷ですね。」
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『素材で遊ぶ Living Style ガラス・金属』
会期：2016年6月29日（水）〜 7月12日（火）
時間：10：30〜20：00
会場：伊勢丹新宿店本館5階（東京都新宿区新宿3-14-1）
実演：ガラス…7月2日（土）、3日（日）、10（日）／ 金属…7月9日（土）
実演時間：14：00〜16：00
※入場無料
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