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山本 員揮
[ ラテアート職人 ]

2016.02.20

山本員揮(やまもと かずき)
[ ラテアート職人 ]

カフェラテが入ったカップの上に乗っているのは、泡で出来た立体のウサギ。その名も3Dラテアート。生み出したのは、山本 員揮。原宿のカフェに勤める山本は、海外でも絶賛されるラテアート職人。

「2つのカップを並べて、片方のカップには魚のラテアートを描き、もう片方にはその魚を狙うネコの姿を3Dラテアートで作りました。その写真をツイッターに掲載したところ、海外の方が初めて見る3Dラテアートに驚いたのか"オーマイガー"や"アメージング"などたくさんのコメントを頂きました。」

牛乳の泡を使い3分程で制作する山本。3Dラテアートを届ける時が、最も嬉しい瞬間だという…

「お客様に3Dラテアートをお出して、みなさんが携帯で写真を撮ったり"崩すのもったいない"と喜んだりしている姿を見るのがとても嬉しいですね。」

多い日で1日100杯は作るという、大人気の3Dラテアート。そこに込められたデザインコードとは…

【感動は温かいまま】

「ラテアートって飲めば消えてしまうんですけれど、僕が作ったラテアートで感動した温かい気持ちは残って欲しいです。」

記憶に残る作品を作りたいという山本は、客のリクエストに応じて作るという…

「男の子から富士山を作って欲しいとリクエストがあったので、カップいっぱいに泡を盛り3Dラテアートで特大の富士山を作りました。その男の子に見せたら、想像以上の大きさに"すごい!大きい!"と驚いてくれましたね。他にも、"愛犬を作って欲しい"というリクエストには、本物そっくりに作りそのお客様にお見せしたら、とても喜んでくれました。」

これまでに、4000以上のリクエストに応えてきた山本。その分、悩みがあるという…

「だんだんお客様の顔を覚えるのが難しくなってきて…。でも、"何のラテアートを作りましたかね" と尋ねると、作ったラテアートのことは覚えているのでお客様の顔を思い出せるんですよ。」