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岡田 好弘
[ みかんアーティスト ]

2015.08.15

 

岡田好弘(おかだよしひろ)
[ みかんアーティスト ]

無造作にむいたかに見えるみかんの皮。広げてみると…なんとウマの形になっている。作ったのは、みかんアーティスト・岡田好弘。

「ある日、むいて食べたみかんの皮がサソリっぽく見えたんです。じゃあ、本当にサソリにしてみようという、ただ好奇心だけですね。」

作品のレパートリーは150以上。切り貼りは一切せずに、1枚の皮から作り出すという岡田。発想の原点は…小学校の社会の授業。
「ある日、“球体の地球儀”と“平面の世界地図”が同じものだと説明を受けた時に、すごく新鮮な感動を受けたことを覚えていますね。」

本来捨てられるみかんの皮を芸術にまで高めた岡田のみかんアート。そこに込められたデザイン・コードとは…。

【みかんの皮は人生と同じ】

「みかんの皮というのは人生と同じですね。人生のように失敗したとしても成功につながっていく。その失敗によって出来た作品から、また新しい別の作品が生み出される。」

例えば、『キツネ』は失敗から生まれた作品。
「もともとウマをむくのに失敗した形が、しっぽが少し太くなって、首が短くなったんですね。その形がキツネに見えたんです。」

誰でもすぐに始められるみかんアート。第一人者の岡田には、こんな夢がある。
「みかんの皮で作るこのアートが、日本を代表する工作になって欲しいなと思っています。」