前田麦(まえだ ばく)
[ アーティスト ]
包装用のリボンで作られた、ライオンをモチーフにしたブローチ。生み出したのは、アーティスト・前田 麦。
「リボン自体がプレゼントやクリスマスに使われるものなので、やっぱり特別な物ですよね。何となくリボンで手遊びしたときに、これ何かに使えるんじゃないかなっていう風に思いついた感じですね。」
7年前に偶然思いついたリボンのアート作品。結び方は、全て自分で考え出した。
「リボンの曲げ方って、基本は二つ折りとねじれを加える二つ折りの2通りぐらいだったりするんですけど、それを繰り返して形を増やし、じゃあ次にどこをどうしていこうかって輪を作ったりリボンを通したりしてどんどん発展させていきます。」
リボンを自在に操り、生み出された動物たち。そこに込められたデザイン・コードとは…。
【曲線】
「リボンって折り曲げても直角にはならないんですよ。必ず丸みを帯びているので、自然にある曲線に近いので相性はいいかなと思います。」
動物の美しい体の曲面を表現するのにリボンが最適なのだと言う。
「シカは角が上に向かって流れて行く感じが圧倒的に美しいなと思います。本人達が意図したわけではなく何万年、何千万年かけてそうなってきた進化の形っていうのがクールというかすごいなと感じます。」
よりリアルな動物も作れるというが、あえてやらない理由がある。
「手間を増やせば、どんどんリアルに近づけることはできますが、なるべく手数を減らしてシンプルかつ美しいリボンの動物を目指しています。」