安田誠一（やすだ せいいち）
[ 箱庭アーティスト ]

出前用の岡持ち。その中から引き出された小さな箱を覗くと、そこにはトルコの世界遺産・カッパドキアの風景が広がる。生み出したのは、箱庭アーティスト 安田誠一。覗き穴の先に広がるのは、モロッコやカナダなど世界各地の風景を、粘土や絵の具で再現したミニチュアの世界。

「岡持ちを持って“風景を出前する”というスタイルで“風景一丁持ってきました”と言ったら、見てくれる人も面白いんじゃないかな。小さな箱を覗くと世界の風景がバッと広がる。このギャップが楽しいんです。狭い箱の中で奥行きを感じさせるには、風景の手前の造形物を出来る限り大きく作って、近景・中景・遠景と奥に行くにつれて小さくしていくんです。」

見る者を世界旅行へと誘う作品。そこに込められたデザイン・コードとは…

【行ったことのない景色】

「実際にこれらの場所には行ったことがないんです。自分の中で、その風景の想像を膨らませて、“行きたい！”という想いを箱の中にぶつけているんです。さらに、この箱の中では時間の経過も表現しています。青やオレンジ色に塗った樹脂のミラーを箱の後ろ側にセットすると、穴を覗いた時に、朝・昼・夕方・夜と、時間の流れを空の色だけで表現できるんです。」

箱の中で楽しむ世界旅行。次に、行ってみたい場所とは…

「恐竜時代に行ってみるとか、作品自体の広がりをもっと出してみたいですね。」

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≪安田誠一　個展 ≫ 「旅する眼～封じ込められた美の風景～」
日時：2015年3月12日（木）～24日（火）※水曜休廊
　　　12：00～19：00（最終日は17：00まで）
場所：GALLERY リトルハイ
　　　東京都中野区中野5-52-15
　　　ブロードウェイセンター4F 464-2号
TEL：050-3597-7222
Mail：info@little-high.com
HP：http://www.little-high.com/
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