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長屋
[ 切り師 ]

2015.02.07

 

長屋 明(ながや あきら)
[ 切り師 ]

一見、歌舞伎のイラストに見える作品。実は、紙を切り抜いて作られた切り絵。生み出したのは、切り師 長屋 明。ニューヨークの個展でも絶賛された切り絵。長屋は巧みなカッターさばきで0.1ミリの線まで切り出す。

「“切り絵はここまで細かく切れるんだ”ということを見せることが出来るので、感動が与えられると思っています。切り絵を始めるきっかけは、お寿司屋さんでお手伝いをしていた時に、店主が松やエビの形に“笹切り”をしていたんですよ。それを見て“自分でもやってみたい”と思って始めてみたんです。」

包丁をカッターに持ち替え、極細の線を切り出す長屋の作品。そこに込められたデザイン・コードとは…。

【遊び】

「作品作りも大切ですが、“遊び”が大事なんです。作品『木の葉の物語』…葉っぱの形をベースに葉脈部分まで細かく表現したものですが、この中にウサギが隠れているんです。見る人を驚かせたいという気持ちは前提で、出来た時の達成感も味わいたいんです。作品『くまさん』は、小さな丸を無数に切り抜いて熊の形を表現しました。丸の中には小さな熊が3匹隠れているんです。」

脅威の手さばきを持つ長屋には、意外な一面が…

「僕は絵が下手なんです。しかし、カッターを持って切り絵で表現をするのは自分が一番だと思って作品を作っています。」


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Kiri-shi 長屋 明『奇跡の切り絵』展
日時:2月1日(日)~ 27日(金)
   12:00~22:30
(日によって時間の変更がございますので詳細は会場にお問い合わせください。)
場所:Caffè e bar U_U(カフェ バールユウ)
   東京都文京区小日向4-7-20 1F
   TEL/FAX 03-3944-2356
定休日:毎週水曜日、2/15日(日)、2/17日(火)
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