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串野 真也
[ デザイナー ]

2015.01.10

 

串野真也(くしの まさや)
[ デザイナー ]

鳥の羽を大胆にあしらった靴『Stairway to Heaven』。デザインしたのは、串野真也。作品のモチーフは、人間の知恵が及ばない生き物のカタチ。

「孔雀の羽をモチーフとした靴『peacock』やドライフラワーをモチーフとした靴『Secret garden』など、動物や植物が持つ自然の流れで生まれたフォルムに魅力を感じて制作しています。作る上では、“ストーリー性”を大事にしていますね。例えば8足でワンセットの作品『Reborn』の場合、植物の“芽生えと成長”・“衰退と破壊”・“再生”というものを表現しています。ファッションである以上、ストーリーというものはあまり必要のないことだと思うのですが、僕の場合は“想い”を表現したい気持ちが強いのでストーリーを大切にしているのです。」

串野の強い想いが投影された靴。そこに込められたデザイン・コードとは…

【時代を超えても美しいもの】

「100年後、200年後にも美しいと思えるようなものを作っていきたいんです。3足で1つの作品となる『Bird-witched』は、鳥がどんどん進化して人に近づいていくというような作品になっています。」

時代を超越する「美」を追求し、独創的な作品に挑み続ける串野。彼が目指しているのは、芸術作品の領域。

「例えば、自分の靴に1億円の価値がつくような物作りをしたいと思っています。」