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吉田 泰一郎
[ 彫金作家 ]

2019.03.16

 

吉田泰一郎(よしだ たいいちろう)
[ 彫金作家 ]

青や白の花で埋め尽くされた作品。離れて見ると、花々はプードルを形作っている。
生み出したのは吉田泰一郎。金属を色付けして作った花を、樹脂の土台に刺すようにして作品を作る彫金作家。

「本当に美しい花を見た時に、『これで何かできないかな』と思って、気になっていた動物などを作るようになりました。」

黒い花や、金色の蝶で作ったのは…サル。

「群集している蝶って、自分の中で『ちょっと気持ち悪いなぁ』というのがあったんですけど、作品として作ってみると金属素材の装飾性などと相まって、『カッコよくなった』と思います。」

時には数千個もの花で作られる吉田の作品。
そこに込められたデザイン・コードとは…

【気持ち悪いモチーフ】

「気持ち悪いモチーフを選ぶことが多いですね。」

白い花々で作られた作品のモチーフは、なんと“ネズミの死骸”。

「グロテスクなものでも、花で作ることによって可愛くなったり、花とモチーフとのギャップみたいなものが面白さに繋がるのかなと思います。」

“豚”や“人間の心臓”までモチーフにする吉田。
更には…

「“鶏肉”をピンクゴールドの花で形作りました。高級な色合いとのギャップというか、不思議な魅力は出たのではないかなと思います。」