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和田 夏実
[ スーパークリエイター ]

2019.03.02

 

和田夏実(わだ なつみ)
[ スーパークリエイター ]

パソコンに向かって手を動かす女性。すると、画面上に雲や雨のイラストが出現した。実はこれ、手話をビジュアル化できるコミュニケーションツール。生み出したのは和田夏実。
経済産業省が認定する“スーパークリエータ”の1人。

「手話で“雲”を表現する時は、手を顔の前で軽くすぼめたり元に戻したりしながら左右に引き離していきます。“雨”を表現する時は、両手の指先を下に向け、手を上から下に動かします。でも、それを知らない人でも、画面上にイラストを重ねる事でわかりやすくなると思ってこの作品を作りました。」

手話を用いた作品を作ったきっかけは…

「私の両親は耳が聞こえないので、小さい時から手話が身近な存在でした。手話は魅力的で美しくて面白いと思っていました。」

コミュニケーションを豊かにしてくれる和田の作品。
そこに込められた、デザイン・コードとは…

【世界共通言語】

「世界共通言語を作れる可能性を模索しています。」

人の“眠り”というジェスチャーをデフォルメした作品。
実際に3800人の“眠り”の表現を撮影し、特に多かった20パターンを選んだという。

「“眠り”の表現を収集して分類した時に、誰にでもわかる言語みたいなものをこの作品で作ってみたかった。」

和田が目指すのは、言葉が通じなくても会話ができる、世界共通のコミュニケーションツール。

「今まで伝えたかったけど伝えられなかったことも、世界共通言語があればピョンと飛び越えて伝えられるようになると思います。」