土居陽子(どい ようこ)
[ ガラス造形作家 ]
ガラスで出来た植物の作品。葉の細部まで繊細に作られている。
作ったのは、ガラス造形作家 土居陽子。
ガラス棒をガスバーナーで溶かし、1ミリ以下の細さに引き伸ばしながら植物を形作る。
「細いガラスを密集させて作ると光が乱反射して、作品自体が浮かび上がって幻想的に見えるんですよね。」
ショウブをモチーフにした作品では…
「植物の“葉脈”だとか“花の脈”のような細かいところに、植物が生きた時間の重なりを感じますね。」
植物の細部にまでこだわり、幻想的な作品を作り上げる土居。
その作品に込められた、デザイン・コードとは…
【細部に命を感じる】
サルスベリをモチーフにした作品では、花びらが散り、クモの巣に絡まった様子を表現した。
「散る間際の花の脈をより細く繊細に作ることで、命のはかなさが表現できればと思って。」
わずかなミスも許されない繊細な作業。そのため…
「集中しすぎて、前髪を焦がすことがあります(笑)」