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中村 開己
[ ペーパークラフト作家 ]

2018.08.25

 

中村開己(なかむら はるき)
[ ペーパークラフト作家 ]

紙で作られた立体的なアルマジロ。その背中を押すと…一瞬で丸まる。
生み出したのはペーパークラフト作家・中村開己。
輪ゴムを使った仕掛けで動きのある作品を作る。

「僕の作品は、直接お客さんが手で触ることで作動するような仕掛けにしているので、
それが驚きに繋がるのではないかと思います。」

ダイオウイカの作品は…

「指で後ろに倒すと飛び上がって一回転します。自分自身が驚くものでなければ、やっぱり人も驚いてくれないと思うので、自分でも驚くような面白いと思えるものを作ることにしています。」

思いも寄らない動きをする中村の作品。
その作品に込められたデザイン・コードとは…

【偶然を必然に】

「“偶然見つけた動き”を元に、ストッパーをつけたり工夫をして同じ動きを再現するように仕上げています。」

不思議な形をした平面状の作品は、手を離すと…落下して着地と同時に飛び上がり、一瞬で立体的なペンギンになる。この仕掛けも、偶然生まれたという。

「最初はただ、つぶして、手を離すと立体的な形に戻るだけの作品を作っていました。それが、たまたま引っかかってつぶれたままの状態になってしまって、何気なく落としたらポンッと立体的に戻ったのを見て面白いと思い、確実にその動きができるようにしました。」

アナログな仕掛けにこだわる中村には、ある夢が…

「100年後の子供達にも僕の作品で遊んでもらいたいですね。」