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下平 大輔
[ 造形作家 ]

2018.04.28

 

下平大輔(しもだいら だいすけ)
[ 造形作家 ]

廃材の山から拾い集めた、金属の部品。ねじとナットを繋ぎ合わせ出来あがったのは…高さおよそ20センチメートルのロボット。生み出したのは、下平大輔。廃材となった金属部品を使い、ロボットの模型を作る造形作家。

「シルエットを決めておいて、その形のイメージに合う部品を当てはめて組み上げることが多いですね。なるべく人間と同じように、全身の関節を動かせるようにこだわって作っています。」

固い金属で人間らしさを表現する下平。その作品に込められた、デザイン・コードとは…

【強い女性】

「ゲームの中で活躍する逞しくて強い女性が魅力的だと思います。強い女性が、僕の中では一番美しいモチーフですね。」

作品『太陽』では、胸の膨らみや腰のくびれなどの女性特有のシルエットを意識している。

「かかとをハイヒールのような形に作り上げたり、立ち姿で『女性的だな』と思えるような作品に仕上げました。」

女性らしい曲線にこだわる下平が特にこだわっているのが、太もも。
天使をイメージした作品では…

「スポットライトの向きを変える部品の形がいかにも太ももらしい曲線をしていたので、形を変えずに、そのまま使っています。」

1つの作品を制作するために、なんと1,000個ものパーツを使うこともあるという。
材料集めに困っているかと思いきや…

「壊れた家電製品や廃品は、リサイクルするのに困り果てることが結構あるみたいで、『もらってくれて助かった』と言われることが多いですね。」